日本女子バスケ選手身長が低いだけとは言わせない

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日本女子バスケ選手の身長は低い?

一昔前では、確かに日本バスケ選手の身長は、世界から見れば低いと言えそうです。現在でも世界の一般的なバスケット選手の平均身長はおおよそ男子で190Cm、女子では170Cm以上と言われています。

ただし先にも述べたように、身長が高いイコール優秀なバスケット選手たり得ることはありません。実例を挙げるなら、NBAにも所属し活躍した「富樫祐樹選手」の身長は公表されているのは167Cmと低いですが立派に世界トップクラスで活躍していました。

NBAの選手だけの平均身長を計測すれば、男子は200Cmオーバーと言われており、富樫選手は約30~40Cm低いことになります、WMBA女子リーグには162Cmの町田選手が在籍しており現役選手としては最小と言われていますし、引退した選手の中には157Cmしかなかった選手もいました。

結論から申し上げるなら、低身長の方はバスケットが出来ない、もしくは不利と言い切れるものでは無いと言う事です。

女子バスケ選手の中にも、バスケットの中では最も華やかなダンクシュートを放つ選手もいますが、また華麗なドリブルを切れ味鋭く見せてくれるのは、意外にも身長が低い選手に多いと言われています。

そして、現在の女子バスケの日本代表の中には韓国から日本に帰化した事もある、河恩珠(ハ・ウンジュ)選手は202Cmと男子選手に勝るとも劣らない選手もいました(

現在は韓国籍)。現在の日本代表の中では吉川舞選手の197Cmを筆頭に190Cmの選手は9名もいます。

勿論全員が全てのスタメンというわけではありませんが、日本女子バスケ選手の身長は低い低いと言われていましたが、大型化されているようです。とはいえ小柄な選手がいる事実は変わりませんが時の流れに沿った大型化が図られていることにも異論はありません。

日本女子バスケ、身長が低いけれども「山椒は小粒できりりと辛い」選手

日本女子バスケの中でも身長が低いプレイヤーでありながら、中心選手として活躍している選手をあげるなら片手では足りない程の有望な選手が数多くリーグに在籍しています。その中の注目株をご紹介します。

町田瑠唯選手

言わずと知れた、東京オリンピック女子バスケット銀メダル獲得の立役者の一人が、この町田瑠唯選手であることは、また周知の事実ではないでしょうか?東京オリンピックの五輪ベスト5にも選ばれ、恐るべき事は驚異の75アシストを記録し、一試合平均でも12.5アシスト、準決勝フランス戦では五輪記録となる18アシストを決めています。

彼女の身長は平均を下回る162cmであることは、低身長だからバスケには不向きという、ある意味での定説をぶち破ったことは脅威でさえあります。彼女は先にも述べた国際バスケットボール連盟(FIBA)が選出するオールスターファイブに選ばれた唯一の日本人です。

現在は海を渡り世界最高峰と呼ばれている、アメリカ女子バスケットボール連盟のWNBAでプレーすることになっています。WNBAでプレーする日本人としては4人目となる快挙を達成したことは、世界から見ればごく自然の流れとみる向きが多いことには逆に驚かされます。

本橋菜子選手

本橋選手は24歳でようやく代表入りを果たした言わば遅咲きの選手です、つけられたニックネームも「遅咲きのニューヒロイン」でした。その本橋選手も身長164cmと決して大きい選手ではありませんが、その武器はズバリスピードです。

ドリブル時の、安定しているがスピードのあるその切れが大きな魅力であり「スピードスター」と呼ばれる所以です。日本女子バスケの目指しているよりスピーディーなバスケを体現する要となる存在、それが本橋菜子選手です。

勿論この二人は別格ですが、彼女等以外にも、三好 南穂選手 167Cm・本橋 菜子選手 165Cm・宮崎 早織選手 167Cmなど160Cm台の選手は結構多く在籍しています。

女子バスケ、身長が低いだけでは「勝てない」とは言わせない

東京オリンピックで、一気に盛り上がりを見せた女子バスケットボールですが少しどのようなチームだったのかを振り返ってみましょう。

成績は勿論ご存じの通り銀メダルを獲得いたしました、相手は当然女子バスケ界の雄アメリカ代表でしたが、これはもう既定路線と言っても異論のある方はいらっしゃらないと思います。バスケといえばアメリカ、これは男女を問わずまぎれもない事実です。

バスケットの競技が始まる以前から、どこかアメリカに勝てるチームがいるのかと言われるほど強力な布陣で参加してきたアメリカ代表を、誰が想像したことでしょうか?決勝の相手がまさか日本チームになるとは、結果は惜敗と言ってもよい90点対75点でした。

しかしこの結果よりも世界が驚いたのは対戦相手が日本女子バスケチームであったことではないでしょうか。それも15点差の惜敗、さらに驚くことは第4クォーターでは15-19と日本女子チームが勝っていたのです。東京の奇跡と呼ばれた試合ではなかったかと思います。

この時の、日本女子バスケチームの平均身長はオリンピック出場国12ヶ国中2番目に低い176Cmだったのです、悲しいほどの身長差がある国との、戦いの連続と言ってもよいと思います。

身長差が最も影響するのは、バスケットの世界ではゴール下での競り合いと言われています、ジャンプした際の最高到達点では他の国との勝負にはなりません。そこで日本女子バスケチームが磨いてきたのはゴール下での競り合いとは無縁の3ポイントシュートでした。

この3ポイントシュートの、東京オリンピック大会での成功率は、全出場国中トップの39.4%であり、3ポイントを放った本数も4試合合計137本と2位のチームに30本の差をつけていたのです。準決勝では22本中半数の11本を決めたことに大注目です。

この3ポイントシュートの最も大きな特徴は、狙いすましチャンスを得る事が出来れば身長差が問題になることは無いという点です。しかも通常のシュートでは2点ですが3ポイントシュートはその名の通り3点をゲットできます。

しかし3ポイントシュートを打つには、ゴールまでの距離6.75メートルの3ポイントラインの外から打たなければ認められません。これは生易しいシュート技術では放てるものではありません。その難しさが増す3ポイントに敢えて特化した日本チームの戦術には、ある意味があったのです。

そのきっかけとなったのは、リオデジャネイロオリンピックだったと言われています。その時日本女子バスケチームは、準々決勝でのちに優勝したアメリカチームに40点差以上の差をつけられ大敗を喫したのです。

当時アシスタントコーチ(東京オリンピックでは監督)であったトム・ホーバスコーチは「日本チームは小さい、ならポジションに関係なく全員のスタンダードをあげる必要がある」と考えたことから、チーム全員に3ポイントシュートが打てることを課題として課したのです。

当時WNBAでプレーしていた、身長193Cmの渡嘉敷来夢選手の大けがでのリタイヤも、3ポイントシュート重視に戦略転換した舵を切ったきっかけと言われています。その結果が東京オリンピック堂々の銀メダリストを生んだと言えるのではないかと考えています。

まとめ

如何でしたでしょうか、身長が低いと言われ続けた日本バスケチームでしたが、結果を残したことは今後のバスケットの一つの指針としての功績ではなかったのではないかと思います。日本女子バスケ選手は身長が低いだけとは、もはや誰も言えない事実です。勿論アドバンテージであることは事実ですが、それを乗り越える術は今のバスケ会で一つのムーブメントとしての役割は、完全に果たしたと言えると私は感じております。

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