【画像あり】深海恐怖症と海洋恐怖症の違いとは?診断テスト方法も解説

深海恐怖症と海洋恐怖症の違いとは何でしょうか？

そもそも、恐怖症とは立派な病気の分野です。しかし自分がその病気にかかっていることを知る方法は、なかなか見つけにくいものです。今回は「深海恐怖症と海洋恐怖症の違い」についてや独自にできる診断テストなどもご紹介してまいります。

病気である以上、治療法もあり克服できるものもあれば、出来ないものもあるのは当然です。しかし治せるものであるならば、治しておきたい病の一つといえるのではないでしょうか。

深海恐怖症と海洋恐怖症の違いってなに？

深海恐怖症と海洋恐怖症の違いは、言葉は似ていますがまるで違う病と考えるべきです。

深海恐怖症＝海洋恐怖症、またその逆の海洋恐怖症＝深海恐怖症とはいえません。

よく聞く言葉に、海が怖いという人も多くいらっしゃいます。

人それぞれ怖さは異なり、海を見るだけでも怖い人、泳ぐのが怖い人など様々です。

怖いというからには、何かしら理由があるものですがその理由がはっきりとしていれば何かしら克服できるかもしれませんが、恐怖症となれば少し話が変わってきます。

海に関する恐怖症には大きく分けると、深海恐怖症と海洋恐怖症があります。今回はこれらの違いについて考えてみましょう。

深海恐怖症とは

深海とは人類にとって未知なもの。人はみな未知なものに対してある種の恐怖と憧れを抱くものです。そしてそこで恐怖が勝れば、人はその世界に入り込めないと言えます。

その原因の一つが、深海恐怖症と呼ばれるもののせいです。深海恐怖症とはその名の通り、深海に対して恐怖を感じてしまう症状を言います。

その症状は、通常深海とは水深200メートル以上の非常に深い海を指すのですが、海ではなく浅い川にさえ恐怖心が芽生えることもあります。そんな浅い川にさえ恐怖を覚えるのが深海恐怖症の症状の一つです。

極度の深海恐怖症ともなればお風呂や流し台の水を見ても怖くなる例もあります。恐怖心とはいったん芽生えればそう簡単には、克服できるものではありません。

心理的に無理なものは、肉体的には受け入れる事ができませんし、これが恐怖症の一番の特徴と言えます。

海洋恐怖症とは

深海恐怖症に似ているものに、海洋恐怖症と呼ばれるものがあります。こちらはWHOが公表している「疾病及び関連保健問題の国際統計分類」に含まれる不安障害の一つです。

つまり、深海恐怖症と海洋恐怖症の違いは恐怖症か不安障害か？ということになります。

不安障害とは、ある特定のものを見たときや、そのシチュエーションにあったとき身体が不安を覚え、心身ともに具合が悪くなる症状が出ることをいいます。

海洋恐怖症の方の特徴としては、海の映像を見たり、極端な例になれば魚を見るだけでも具合が悪くなることもあるようです。もしこのような経験がおありの方は海洋恐怖症かもしれません。

海洋恐怖症の方の症状は海を見たり連想するだけでも下記の症状があるようです。

• 不快感や不安感
• 動機がしたり眩暈が起こる
• 吐き気がする
• ひどいときはパニック障害を起こす

海洋恐怖症の場合、海や大きな川・湖などを見ると何とも言えない不安感や不快感を覚える方がほとんどです。

2つの違いのまとめ

一見似ているように見える障害ですが、それぞれには特異な違いが存在します。深海恐怖症はその名前の示すように、深海特有の暗闇や水圧による圧力また、深海にすむ生物の特殊な姿かたちなど深海特有の環境要因に起因する恐怖を指します。

かたや海洋恐怖症は、漫然とした海の広さなど、湖などでもこの症状は現れたりします。主に水に対する広がりや深さ、そこに生息する生き物などより広域な要素に対する恐怖が主です。

一見すると区別がつきにくいですが、そこにはれっきとした深海恐怖症と海洋恐怖症の違いが存在します。これらの違いをしっかりと認識し把握することで、そのそれぞれに適した治療法や対処療法が効果を発揮します。

深海恐怖症と海洋恐怖症の診断テスト

深海恐怖症の診断テストは、心理評価を基に作成されるものであり、これには熟練したカウンセラーによる詳細な面談が行われ、個人個人の感情の変化や反応を深く観察する多様な心理テストが採用されています。

この心理テストは一定の評価が下されていますので、深海恐怖症かどうかの判断は信頼されているようです。

かたや海洋恐怖症の診断テストは、まだ確立されているとは言い切れない状況にあります。したがって専門医やカウンセラーによっては、その判定にもまだばらつきはあるようです。

一概に海が怖いと感じている方が、全員海洋恐怖症や深海恐怖症であるとは言い切れません。えてして海に何らかの恐怖心をふと持つことは通常の正常な感覚です。

漠然と海が怖いから恐怖症という考えは短絡すぎます、しかし海に対するある意味での執着心が強かったり、海を見るたび恐怖心を抱くという方は、心療内科での検診を受けることをお勧めします。

海洋恐怖症や深海恐怖症の根源は、個人の心理的背景に根ざしていることが多いことから、心理的な要因を探る必要があるので、心療内科をお勧めする次第です。

また、診断テストとして、下記の項目に多く当てはまる場合は一度専門の病院へ行くことをおすすめします。

【海洋恐怖症診断テスト】

【海洋恐怖症診断テスト】

第一問
過去に溺れたりなど水辺にかかわる恐怖や苦痛の経験がある。

第二問
ゲームなどの映像で海に潜る体験をすることに苦痛を感じる。

第三問
暗い水中にいると、何か背後にいるように感じる。

第四問
海で岸が遠のくと不安を覚える。

第五問
鮫やシャチなど捕食型大型生物に恐怖を覚える。

【深海恐怖症診断テスト】

　【深海恐怖症診断テスト】

第一問
暗い水中に何かしら、意味もなく恐怖を覚える。

第二問
大型水族館の深い水槽などを見るとえも知れぬ恐怖心が芽生える。

第三問
深海の見たこともない大型魚類に恐怖を覚える。

第四問
実際に深海に潜ったことがあり、その時の体験に恐怖を感じた。

第五問
深海の世界を創造するだけでも恐怖心が沸いてくる。

いずれもテストの結果が全てではありませんが、当てはまる項目が多いという方は、深海恐怖症と海洋恐怖症の疑いがあると言えます。しかしそのこと自体を怖がる必要はありません。

人が未知のものに対する恐怖心を抱くことは、正しい防御反応が働いている証拠ですから。

深海恐怖症や海洋恐怖症の画像一覧

深海恐怖症では光の通らない水深ばかりと思いがちですが、比較的浅い水域でも恐怖を感じる方も多くいらっしゃいます深海とは水深200メートル以上を指しますが、深海恐怖症の場合これに限ったわけではないようです。

海洋恐怖症の方は大海原だけではなく、浅い海岸ぶち、果ては水を張った水田でも恐怖を感じることもあります。極端になればバスタブの水にさえ恐怖を感じてしまうほどになれば、重症といえるでしょう。

まとめ

深海恐怖症と海洋恐怖症の違いは顕著です。同じ水に関することなので混同されがちですが、根本から違うものという認識は必要です。

しかしこれらの恐怖症に共通して言えることは、一般的には自身の過去に関するトラウマや、恐怖を伴う経験などに起因することが多いという点でしょうか。

また遺伝的な要素もないとは言い切れないようです。いずれにしても、これらの恐怖症を放置しておくよりも治療を受けることが、今後の人生においては、有意義であるということは言えるのではないでしょうか。