仕事を雪で休むとなると、勤務先や、その上司に連絡しなければなりません。無理して出社すると、事故に遭う危険性もあります。しかし、上司に休むことを連絡する場合、どのようにすればいいのか悩んでしまうのではないでしょうか。
今回は、「仕事を雪で休むのはありか?そして上司を納得させる連絡3選」として、様々な事例や、出勤できない場合に上司へ連絡し納得させる方法、その際の有給の扱いや、雪が想定される時の事前対策などをまとめてみました。
仕事を雪で休むのはあり?それともなし?
雪が降って出社時間が大幅に遅れることが予想されたり、よしんば出社できても帰宅できない可能性も大いにあるため、いっそのこと仕事を休むという選択肢を選ぼうとする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「仕事を雪で休むのはあり?それともなし?」と悩みますよね。
また、自分が仕事を休むことで職場に迷惑をかけて業務に支障が出るのではないかと心配される方もいらっしゃると思います。
ただでさえ雪の日に外出するのは億劫なものです。今回は、仕事を雪で休むような事例についてみてみましょう。
安全に勝る仕事なし
雪で仕事を休むかどうかを判断するときは、まず自分の安全が確保されるかどうかを第一に考えましょう。いくら仕事に責任感を持っていても、明らかに事故に遭いそうなときは、出勤を控えることを検討したほうが良いです。
万が一にでも事故に遭ったときは、身体や金銭、社会的被害が生じる可能性も。また、事故の状況によっては、被害が想定以上の規模になる可能性も十分ありえます。そのため、何よりも優先すべきなのは安全なのです。
車を運転できない人は、公共交通の運休時は出勤できない。
職場に出勤する場合、都市部では電車やバスなどの公共交通機関を利用される方々が多く、郊外や地方では車に乗って向かう方が多いでしょう。
自動車であれば何とか動けても、公共交通機関が動かないとなると、場合によっては歩くしかないのですが、その選択肢は現実的でないことがほとんどではないでしょうか。
日本の場合、世界有数の豪雪地帯が広がっている日本海側よりも、比較的太平洋側では降雪時の対策がなされていないことが多く、電車やバスが運休しやすくなる傾向があります。
そのような場合、なんとかタクシーが動いていたとしても、捕まらないことがほとんどです。
また、車を運転できない人は、公共交通の運休時はなかなか出勤できないというケースも多々あります。
現場作業員や店員さんなどの「現場」に立つ人は?
雪で出勤できないと思われる状況でも、現場作業員や店員さんなどの「現場」に立つ人は、仕事を休むべきかどうか迷うこともあるでしょう。
それどころか、外出が困難な状況であるにも関わらず、無理して出勤しようとする人もいます。
接客業や工事現場、工場にお勤めの場合には、自宅でリモートワークというわけにはいきません。その場合は、職場の上司が安全や人員の確保を考慮して、判断がなされるでしょう。
しかし、雪のために通勤が困難で、危険が予想される場合は、いくら上司に命じられても、無理して出勤しないほうが賢明です。先述の通り、まずは安全を第一に考えることが大切なので、一度落ち着いて考え直してください。
出勤できても帰宅困難が予想される場合
出勤時に問題がなくても、その後、帰宅が困難な状況が予想される場合は、無理に帰宅しようとせず、休むという選択肢を取ることも検討すべきです。
職場や付近のホテルに宿泊できる場合は問題ありませんが、そうでない場合は、車で帰宅するのは危険。チェーンやスタッドレスタイヤを装着していないと、積雪や凍結路面で車が動かなくなったり、スリップしたりして、動けなくなったり、事故を起こしたりする可能性があります。
車で動けたとしても、移動に通常の何倍も時間がかかる場合は、事故を避ける意味で仕事を休む選択をされることもあるでしょう。お子さんや親の面倒を見ている方でしたら、特にそうだと思います。
雪で休む時の上司を納得させる連絡方法3選
雪が降り、通勤や仕事に支障をきたす場合、仕事を休むこともあるでしょう。しかし、上司に「雪で休むなんて、甘えている」と思われては困ります。そこで、雪で休む時の上司を納得させる連絡方法3選をご紹介します。
1. 早めに連絡する
雪で出勤できない可能性があると判断したのなら、すぐに上司に連絡したほうが良いでしょう。早めに連絡することで、会社側としても対応に余裕が生まれます。
連絡が遅れるとその判断も遅れ、職場全体に迷惑がかかることも。当然それは、安全にも関わってきますし、社業に影響が出るとなると、巡り巡って自らにも影響を及ぼすこともあるため、早めに連絡するようにした方が良いです。
2. 状況を具体的に伝える
雪で出勤できない可能性があると思ったら、すぐに上司に連絡しましょう。会社側としても、従業員の状況を把握して最善の判断を下すことができます。
出勤できない場合は、その後も状況を具体的に伝えることも必要です。雪の状況や、自宅から職場までの交通状況など、上司が把握しておくべき情報を共有しましょう。
3. 代替案を提案する
雪で出勤できなくて休む場合は、代替案を提案することも良いと思います。例えば、代休扱いにして休日に出勤する。
可能であればリモートワークに切り替えたり、業務の割り振りを変更する、翌日にまとめて仕事をするのもありです。
休むことになっても、仕事が滞らないようにすることは大切であり、社会人にとっては必要なことと言えるでしょう。
その際に、自分が抱えていたり、行うはずだった業務の内容を報告することは大事です。報告する前には、メモにまとめるなどして相手に伝えやすくするためにまとめるのも良いでしょう。
そして勤務に戻ったら、上司や同僚に感謝の気持ちを伝えることも忘れずに。
雪で出勤できない場合でも有給になるケースはある?
「雪で出勤できない場合でも有給になるケースはある?」と気になっている方もいるでしょう。
仕事を雪で休むことになった場合、自ら有給を申し出たり、会社側から有給休暇扱いにするケースがあります。ですが、何かあった時のために有給は取っておきたい、できれば使いたくない方は多いでしょう。
なので、雪で出勤できない場合の有給の扱いや、様々な事例についても見てみたいと思います。
有給になる場合
有給休暇は、労働基準法第39条で「年次有給休暇」として、労働者の当然の権利として定められています。給料も保証され、本来はその理由は問われません。代休扱いやリモートワークができないときに、会社側から給与も保証される有給扱いにする場合があります。
会社や業種ごとに、雪で会社を休む際には、有給扱いにする業務規則が定められている場合もありますのでご注意を。
会社ごとに違う規則や慣習
雪で業種や会社ごとに事情は違うため、一概にこうだとは言えない場合があります。例えば時給や日給で働いている方は、そもそも仕事が休みの場合は、その分の給料が発生しません。
会社によっては、先に述べたように給料が出るよう有給にしたり、慶弔休暇、育児休暇などの「特別休暇」扱いにするところもあります。
特別休暇は法律で定められたものではなく、取得を義務付けられてはないので、これも会社ごとに基準があり、把握していないと損をするかもしれません。
また、対面が必要であったり、現場で働くことが前提の業種、社会のライフラインに携わる業種や、小規模であったり、人手が不足気味の会社ではそのような対応が厳しくなる場合がございます。
有給に関する扱いに納得ができない場合は、労働基準監督署(通称 労基)や、会社に相談できる窓口があれば、一度相談してみるのも良いでしょう。
「雪で出勤できない」その前に
「雪で出勤できない」と、そのときになってからあれこれ動くよりも、その前に想定して対策を行えばいざ雪が降った時でも余裕をもって対処できます。
では雪で出勤できない場合に備えた対策について、事前に行うべきことも見てみましょう!
雪対策をしておくと安心
雪対策をしておくと、万が一のときでも安心です。例えば、前日に雪かきしておいたり、徒歩で通勤される方でも、雪道を歩くための靴を用意しておくと良いでしょう。
また、仕事の状況の把握、休むときのリモートワークや休日振替などの代替案、業務の割り振りや、ホテルなどに宿泊した場合の費用の相談など、事前に話し合って決めておくことも大切です。
会社や上司の考え方を理解しておく
上司の性格や考え方を理解しておくと、より効果的な連絡方法が考えられます。例えば、厳格な上司の場合は、状況を具体的に伝え、代替案もしっかりと提案しましょう。
雪や台風などの災害の際には、組織内のコミュニケーションがどれだけうまく機能しているかが見えてきます。会社や学校だけでなく、家族や友人間でも同じかもしれません。
一段落ついたら、緊急時における連絡体制やコミュニケーションを見直してみるのも良いでしょう。
まとめ
雪で出勤できない場合は、安全第一で判断し、早めに上司に状況を具体的に伝えましょう。また、リモートワークへの切り替えや代替案も提案するなど、業務への影響を最小限にする努力も必要です。
有休の扱いは会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。また、雪対策や上司の性格を理解しておくことで、スムーズな対応ができます。
雪に限らず、日本は災害大国として知られています。そんな中、皆さんの職場では災害時の対策は万全でしょうか。皆さんの職場でも、一度降雪や台風などの災害時の対策を見直して見るのも良いかもしれません。
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