「枕カバーは洗ってないよ」という方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。我々の生活の1/3は睡眠に費やすと言われています。それだけに枕は大切なアイテムと言えます。
毎日顔を近づけ、汗や皮脂を吸収する枕カバーは、想像以上に汚れが溜まりやすい場所です。しかし、「洗う頻度を知らない」「洗濯機で洗っていいかわからない」という方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、枕カバーの洗い方と、健康を守るための正しい洗濯頻度についてのご紹介です。洗濯機と手洗いの違い、夏と冬の洗濯頻度の違いなども解説します。
毎日の快適な生活のためにも、ぜひ参考にしてください。
枕カバーは洗ってないとどうなる?

枕カバーを洗ってない場合、清潔に保っている場合と比べ、悪影響が出ること自体は皆さんも理解できると思いますが、
「面倒くさい」「忘れてた」「そもそも洗おうと思ったことが無い」
など様々な理由で洗っていない人も多いのではないでしょうか。では、枕カバーを洗わないと起こるデメリットは、以下のようなものが考えられます。
- 枕カバーの劣化
- 枕カバーが臭くなる
- 枕カバーがくさくなる
- 肌トラブルの原因
- 睡眠の質の低下
まずは、それぞれのデメリットを見てみましょう。
枕カバーの劣化
枕カバーの劣化は、使用による汚れがたまってしまうことが原因です。汚れが物質の劣化をまねき、繊維が弱くなったり、破れやすくなったりします。
汚れの影響は見た目だけでなく、快適な使用感を損なう原因にも。
これらは定期的な洗濯や手入れで防ぐことができます。
枕カバーがくさくなる
枕カバーを洗ってないで、汚れをほったらかしにしておくと、当然枕や枕カバーはくさくなるものです。毎日枕に顔を近づけるたびに、カバーのにおいがしてイヤな気分になってストレスがたまってしまいます。
そばにいる方は、そのストレス度合いは更に高くなって、嫌悪感を持たれてしまいかねません。
肌トラブルの原因に
枕カバーを洗わずに使い続ければ、汚れや雑菌が溜まり、これが原因で肌が汚れるとともに毛穴が詰まり、ニキビなどの肌トラブルの原因になることも。
さらに、皮脂や汗、フケなどの汚れが肌に付着すると、ニキビやアトピー性皮膚炎などの原因にもなりかねません。枕カバーの清潔な管理は、肌トラブルを予防するために大切なことです。
カビやダニ、アレルギーの原因に
枕カバーに寝汗やフケ、皮脂などの汚れが付着すると、雑菌の繁殖だけでなく、カビやダニが繁殖する原因となります。
このような環境はハウスダストの温床となり、アレルギー症状を引き起こす原因にもなることも。
睡眠の質の低下
枕カバーを洗わないとどうなるか?以上のことから、枕カバーの洗濯を怠ると、睡眠の質の低下をまねくでしょう。
このことが引き金となり、睡眠不足が生じ、それが肥満、生活習慣病、精神的な問題などのネガティブな影響を及ぼす可能性があります。
したがって、枕カバーの適切なメンテナンスは重要な要素であると言えるでしょう。
枕カバーの正しい洗い方!カバーの素材についても

ここでは枕カバーの正しい洗い方やカバーの素材ごとの洗い方についてもご紹介します。
先に枕カバーの正しい洗い方についてご紹介しますと、主に手洗いと洗濯機、洗濯ネットを使って洗う方法があります。
枕カバーの材質や、汚れ、においの程度で、それぞれの枕カバーに合った正しい方法で洗濯することが大切です。
毎日の快適な睡眠のためにも、それぞれの洗い方とカバーの素材ごとの洗い方などを見てみましょう!
洗濯機での洗い方
枕カバーによってはそのまま洗濯機に入れて洗ってもOKな材質のものもあります。
その場合の洗濯機での洗い方としては、普段衣類などを洗濯機で洗っているやり方と同じでも問題はありませんが、素材によってはNGのものもありますのでご注意ください。
また、他の衣類と一緒に選択する際、枕カバーや他の衣類の素材が痛んでしまうのが気になる方は、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗うのもおすすめです。
洗濯ネットに入れて洗濯機で洗う方法も少し後に記載しているので、気になる方はそちらもご確認ください♪
手洗いでの洗い方
枕カバーの洗い方で、手洗いについて説明します。手洗いは、枕カバーの繊維を優しく保護し、長持ちさせるための最良の方法です。
汚れがひどい場合は、お湯に30から40度のぬるま湯に洗剤を入れ、枕カバーを裏返してから30分ほどつけ置きします。
つけ置きした後は、枕カバーを軽く押し洗いします。汚れが気になる部分は、指の腹を使って揉み洗いしてください。
十分に洗った後は、水でたっぷりと洗剤を洗い流しましょう。すすぎは2, 3回行い、洗剤が残らないように気をつけてください。最後に、軽く絞った後でタオルで水分を十分に吸い取り、やはり風通しの良い場所で陰干しをします。
洗濯ネットを使う洗い方
枕カバーの洗い方で、枕カバーを洗濯ネットに入れて洗濯機を使う場合の説明をします。
まず最初に、必ず洗濯表示を確認してください。綿やポリエステルは洗濯機で洗えますが、シルクやレーヨンなどは手洗いをしたほうが良いでしょう。
汚れがひどい場合には、一度汚れが目立つ部位の予洗や、つけ置き洗いをすることをお勧めします。
枕カバーはデリケートな素材が多いので、その場合は、まず洗濯ネットに入れ、デリケート素材向けの洗剤を適量投入し、「手洗い」や「デリケート」のような、ていねいに洗うモードで洗濯してください。
洗剤をしっかりとすすぎ、脱水は30秒程度で行ってください。その後、形を整えて風通しの良い場所で陰干しをします。
洗濯カバーの素材について
枕カバーを洗濯するときに、まず最初に考えたいのは、枕カバーの素材です。素材によっては必ず手洗いしたほうが良いものがあります。
主な枕カバーの素材は以下の通りです。
綿:滑らかで柔らかな肌触りと優れた吸湿性・通気性に優れ、。耐久性も高い。
シルク:光沢があり、なめらか。肌や髪に対し摩擦が少なく、肌トラブルや抜け毛対策に。
リネン:サラサラ感触で、暑い季節に最適な通気性抜群の素材。
タオル(パイル):ふんわり柔らかい肌触り吸水性が高く寝汗対策に最適。
ガーゼ:ふんわりとやわらかな肌触り。吸湿性が高く、肌のムレ感を軽減。
ポリエステル:タフな素材で洗濯しやすい。抗菌防臭や防ダニ加工のものも。
フリース:肌触りが良く暖かいが、ホコリと静電気に悩みがち。
レーヨン:ヒンヤリとした肌触り。吸湿性や通気性に優れる
枕カバーの素材は、肌触りや吸水性、通気性、耐久性など、さまざまな特徴があります。また、洗濯方法も素材によって異なります。枕カバーを選ぶ際には、これらの特徴や洗濯方法を参考にするとよいでしょう。
枕カバーの洗い方(素材ごと)
枕カバーの洗い方について、それぞれ注意点は異なりますが、共通しているのは
- すべて手洗いは可能(当然と言えば当然ですが)
- 基本的には30度以下の水で中性洗剤を使用。特に色柄ものは注意
- 洗濯機で洗う場合でも、ひどい汚れは、つけ置きや、その部分を手洗い
- すすぎは十分に
- 直射日光は色あせの原因になるので避ける
といった点があげられます。そのうえで、各素材ごとの、おススメの洗い方は以下の通りです。
綿:洗濯機 丈夫な素材ですが、シワになりやすいので、乾燥機を使用する際は気を付けましょう。
シルク:手洗い 30度以下の水に中性洗剤を入れて、優しく洗ってください。塩素系漂白剤は厳禁です。
リネン:洗濯機 脱水は15秒程度。乾燥機はとても縮んでしまうので、控えた方が良いでしょう。
タオル:洗濯ネット 糸くずがでやすいので、洗濯ネットを使ってください。
ガーゼ:洗濯ネット 柔らか繊細な素材なので、弱めで洗ってください。
ポリエステル:洗濯機 高温に弱いので、40度以下のぬるま湯で洗い、乾燥機を避けてください。
フリース:洗濯ネット 洗濯機にそのまま入れても洗えますが、摩擦による毛玉ができやすくなります。乾燥後は静電気でビリっとすることもありますので、気を付けてください。
レーヨン:手洗い 漂白剤使用不可。もし洗濯機を使用するときは千滝ネットに入れてデリケートモードで。
枕カバーの素材には、例えば、綿であっても裏地がポリエステルの複合素材のモノもございます。改めて申し上げますが、必ず枕カバーの洗濯表示を確認して、その注意書きにしたがって洗ってください。
枕カバーを洗濯する頻度は?【夏の場合】

枕カバーを洗濯する頻度について、夏の場合は汗を多く書く季節ですから、そのため、洗う頻度は、他の季節に比べて多くなるでしょう。
時間に余裕があれば毎日洗いたいところですが、週に2,3度、せめて週に1度は洗濯することをおすすめします。
暑さで寝苦しい夜でも、枕カバーを清潔に保つことで、より快適な睡眠を手に入れましょう。
枕カバーを洗濯する頻度は?【冬の場合】
枕カバーを洗濯する頻度について、冬の場合だと汗をかく量が少なくなるため、洗濯の必要性も下がるでしょう。
しかし、夏に比べ冬は拭けが出やすくなる季節ですし、部屋の掃除の頻度や暖房の環境によってはダニが発生しやすくなる場合も。
やはり週に1度は忘れずに枕カバーを洗濯することをおすすめします。
まとめ

枕カバーを洗ってないと、肌トラブル、臭い、劣化、ダニやカビの繁殖、睡眠の質低下などが起こります。
洗濯方法は素材によりますが、必ず洗濯表示を確認してください。その後、洗濯洗濯機を使用する場合は洗濯ネットを、手洗いする場合はぬるま湯と洗剤を使用します。
洗濯頻度は季節によるが、夏は週に2、3回、冬は週に1回が目安です。枕カバーの清潔さは快適な睡眠と健康維持に直結するため、適切な洗濯を心がけましょう。
清潔な枕カバーで、美容と健康のためにも、より快適な睡眠を手に入れましょう!
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