先日のブログ、夏の甲子園大会2023優勝候補を大予想!スポーツ紙の戦力分析は? では履正社が、優勝候補となるだろうと予想を立てさせていただきました。
しかし、ここにきて仙台育英高校と事実上の決勝戦ともいえる試合が、8月17日の第一試合に行われます。
ここでは、両校のこれまでの試合運びとさらなる分析を加え、夢の対決について考察していきます。
夏の甲子園2023|事実上の優勝決勝戦並みの対決が実現、履正社対仙台育英高校
前評判通りの履正社に対抗するのは、昨年の夏の甲子園優勝校仙台育英高校です。
仙台育英は連覇のかかるこの大会ですし、履正社は優勝候補としても各スポーツ紙などでも注目校として名前が挙がっていた通りこれまで順当に勝ち上がってきました。
くじ運が良かったのか悪かったのかは別にして、早くも3回戦で事実上の決勝戦とも言える試合が見られることは、高校野球ファンだけでなく世間の目も熱い視線を送っています。
この夏の甲子園2023での両校の戦いを少し振り返ってみましょう。
夏の甲子園2023|履正社の今大会の戦績
履正社は一回戦から鳥取商を圧倒し6-0で制しました。さすがに激戦区と呼ばれる大阪地区予選を勝ち抜いてきただけの事はあり、その打線は強力です。
鳥取商相手に、初回からヒットと四球で得た1死一・二塁の好機に4番に座る森田選手が、インハイの直球を逆風もお構いなしにレフトスタンドにたたき込みました。
投げては履正社のダブルエースの増田選手・福田選手が抑え込み、高木投手が締めくくる完封リレーで完璧な完勝で一回戦を勝ち上がりました。福田投手は6回まで7奪三振の好投でした。投打の歯車ががっちりと嚙み合った試合が印象的な試合となった要因です。
2回戦は、これまた強豪校のひしめく高知県を、甲子園初出場校ながらも、勝ちぬいてきた高知中央を10-4で制しました。
しかしさすが明徳義塾を破って勝ち上がってきた高知中央も最後の9回まで諦めず得点を決めたのはさすがです。履正社の森田選手が2試合連続のホームランを決めました。
前評判通りに履正社は危なげなく、3回戦にコマを進めました。ここまでの二試合は履正社の思惑通りの試合展開でしたが、いよいよ次はこれまた強豪校の中でも実績をもつ甲子園優勝連覇のかかった仙台育英高です。
夏の甲子園2023|連覇の期待も高い仙台育英高の今大会の戦績
一回戦の浦和学院の試合は完全な仙台育英の一方的な試合展開かと思われましたが、3回で9‐0からの試合が終わってみれば19‐9の乱打戦でした。
投手力を誇る仙台育英にしてみれば、思わぬ展開だったかも知れません。地方大会から湯田投手も高橋投手もこれほど撃ち込まれた試合は無かったように記憶しております。
須江監督も試合後には「こんな試合展開になるとは0/00001%も思ってもいなかった」と驚きの表情で語っていたのが印象的でした。
2回戦は、福島の聖光学院と対戦し8-2と危なげない試合を制しましたが、須江監督も試合後の談話で強い相手に苦しい試合展開であったと振り返っています。
粘り強いチームなので、ピッチャーの継投も4回途中としましたが主導権を握られる事だけは避けたいとの意向での継投だったようです。さすがに盤石な試合を進める仙台育英ならではの継投策でした。
その言葉通り2番手としてマウンドに上がった湯田投手の好投により試合の流れを渡すことなく逆に徐々に引き寄せ終盤の突き放しに繋がった見事な須江監督の采配です。
こちらも次の3回戦は、本命と呼ばれる履正社との対戦となります。大会連覇のかかった大一番となる事は間違いないでしょう。
夏の甲子園2023|3回戦を制するのは履正社か仙台育英か?
両校ともに、甲子園では名の知れた強豪校であり名だけではなく実力も備えたチームです。履正社は攻守共にレベルの高い総合力のあるチームです。
対して仙台育英はレベルの高い超高校級のピッチャーが揃った、守備重視の試合展開が多いチームです。両校とも目標はただ一つ「深紅の大優勝旗」を持ち帰るためには夏の甲子園2023の一番の大勝負となることは間違いありません。
この試合は、ネット上でも既に白熱した予想合戦が繰り広げられていますが、どちらが有利かと言えばやや履正社を推す声のほうが多いようです。
特に履正社の強力打線がいかに、仙台育英の投手陣を攻略するかがポイントのようです。とは申しましても、履正社の福田投手・増田投手とこちらもプロ野球からも 注目を集める投手を擁しております。
大量得点による大差のつく試合ではなく1点を争う緊迫した試合になるでしょう。
高校野球の頂点の戦いを見逃すのはもったいない
この試合は、ネット上でも既に白熱した予想合戦が繰り広げられていますが、どちらが有利かと言えばやや履正社を推す声のほうが多いようですが、先にも述べたように事実上の決勝戦並みの戦いを見逃すには惜しい一戦になることは間違いない筈です。
特に履正社の強力打線がいかに、仙台育英の投手陣を攻略するかがポイントのようです。とは申しましても、履正社の福田投手・増田投手とこちらもプロ野球からも 注目を集める投手を擁しております。
大量得点による大差のつく試合ではなく1点を争う緊迫した試合になるでしょう。両校ともに打つだけ、守るだけのチームでないことは、勿論当然の結果が証明しております。
150キロトリオを擁する仙台育英校
仙台育英の誇る、高橋煌稀投手・湯田統真・仁田陽翔の通称「150キロトリオ」はいずれも間違いなく、今大会のみならず全国の高校野球球児の中でも屈指の投手たちです。
中でも、須江監督が一番春から伸びた選手としては、いずれも甲乙はつけがたいけれど敢えて選ぶとしたら「仁田投手」が群を抜いて伸びたと言ってもよいとの太鼓判付きです。
余談ではありますが、須江監督があるエピソードを公表しています。それはアスリートのデーターを解析する専門施設である「ネクストベース・アスリートラボ」という所での話です。
この施設で仙台育英のピッチャー陣が、様々な測定を行った際、ピッチャーが軸足をおき蹴りだす力、これを「フォースプレート」と言う機器で足を踏み出す力(地面反力)を計った結果、仁田選手の数値が驚異的であったとの事です。
その数値は現役のプロ選手を凌ぐ数値であったそうです、このように科学的にも仁田選手の身体能力の高さが証明されました、勿論他の2投手の数値も劣るものでは無かった様です。
ピッチャーでありながら4割バッターの履正社
しかし、履正社の攻撃陣は強力です。なんといっても地区大会で最強のライバルである大阪桐蔭を撃破しての甲子園出場はその実力を証明するのに充分です。
ピッチャーとしても最速150キロを投げる福田幸之介投手は、打者としても地区大会での打率は429であり、背番号1を背負う 増田壮選手も571と共に打者としても最強です。
履正社の攻撃陣は、殆どの選手が打率3割は当たり前、中には5割代の選手もおり、ホームランも1番から9番までどの選手が打ってもおかしくない程強力です。
森田大翔選手の2試合連続ホームランは記憶に新しく刻まれたと思います、とかくこの大会では地区大会を含めて、花巻東の佐々木麟太郎・慶応の渡邉千之亮・仙台育英の山田脩也などの陰に隠れがちでしたが、ここに森田ありの一発でした。
まとめ
とにかく、2023年夏の甲子園大会では高次元の戦いが続いておりますが、中でもこの履正社対仙台育英の戦いは、大会屈指の好勝負が期待されております。
どちらが勝ってもおかしくない試合とは、この組み合わせにぴったりの言葉ではないでしょうか、両校とも抑えるタイプのピッチャー陣が揃っており、打ってはホームランというバッターが目白押しです、さて勝負の女神はどちらに微笑むのでしょうか楽しみがつきません。
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