近年、特に都市部において一人暮らしで車の所有はきついと言う声が多くなっているようです。
ただ地方に目を向けますと、やはりまだまだ車の所有台数は各家庭では一人一台あるところなども多く見受けられます。
これには当然と言うか、必然だと言う理由があります。特に北海道や東北などは、公共交通機関の普及が、広大な面積に対して追いついていないと言う現実から車はある意味で必需品であると言う事です。
地方では車を所有することは、まだある意味ごく自然ですが、都市部で減りつつある要因は何なのでしょうか?
一人暮らしには車の所有はきつい理由
車のある生活と、車を所有しない生活。どちらの選択も自由であることは間違いありません。そのいずれかを選ぶ事により、生活はどのように変化するかもご自身の判断で左右する事を大前提として、今回は話を進めていきたいと思います。
都市部に住んでいる方の、特に一人暮らしをなさっている方が、車を所有しない理由の最も大きい要因は金銭的な問題だと思います、他の要因も勿論ございます。
車を所有するためには、駐車場はマストな条件に入ります。しかし東京を例に挙げるなら東京の都心部などでは駐車場の賃貸物件は少なく、あってもその賃料は、地方のワンルームの部屋代に匹敵する所も少なくありません。
かといって地方と都心での賃金の差は、それに見合うほど高額ではない所が問題です。車を所有するだけなら可能ですが、維持管理するための費用を捻出するほど賃金を稼いでいないと言う事は、イコールで車の所有はきついとなります。
また都市部では公共交通機関の発達により、移動手段としてさほど車を必要としていないことも、都市部では車の所有率が低い事に繋がっていることは明白です。
いずれにせよ、都市部での車の所有率の低さは、特に一人暮らしの若年層にとってはかなりきつい事であると言う問題は間違いのない現実です。
果たして都市部に住む一人暮らしの人にとって車を所有する事は必要か?
本当に果たして、都心部の23区内などや大阪市近郊の都市部に、一人でお住まいの方にとって車を所有する事はそれほど必要なことでしょうか?
東京都内であれば電車やバスの路線図を見れば、公共交通機関を利用すれば、どの町からどの町へも殆ど不便なく移動することが可能です。
一人暮らしの人に車を持つのがきつい、その要因の一つモバイルPASMO
しかも現在ではPASMO(関西圏ではICOCAと言うものがあります)と言うとても便利なパスが販売されており、鉄道だけでなくバスや果てはコンビニでの買い物も迄こなせます。
言い換えれば、ちょっとそこまでお買い物に行くのに、クレカも現金も持たずとも用が足りると言う事です。
日々の通勤通学にも、煩わしい小銭などを持たずともPASMOさえあれば、そしてスマホ用アプリ、「モバイルPASMO」を使えばスマホ一つ持ってお出かけと言う事さえ日常になるのです。
モバイルPASMOはクレジットカードをお持ちでない方にも、最近のクレジットカードについてくるデビットカード・プリペイドカードなどでも利用可能です。
登録さえしておけば、チャージまで自動でこなしてくれる、これら交通系アプリの登場はますます都会でお暮しの方々から、車は不要と思わせるには充分な理由になってしまったのです。
一人暮らし、車の所有はきつい?メリット・デメリットは?
もう少し深堀して、一人暮らしの人が車を持つメリットとデメリットを見てみましょう。人はメリットがデメリットを上回ればメリットを選択し、逆だと選ばないものですから。
車を持つメリット
・普段買えないような、電車やバスに持ち込むには大きすぎるものを購入する際、車を所有していれば大抵のものは買って持ち帰ることが出来ます。Costcoなどでの買い物など便利ですね。
・車を所有していれば、必然的に車の運転をする機会が、お持ちでない方に比べれば格段に増えます。これは運転の技術やマナーなどが向上すると言う事に繋がります、必要に迫られ、どうしても運転しなければならない場合などで戸惑うことが無くなります。
・車の運転と言うものは、勿論、人にも寄りますが良い気分転換になることもあります。日曜日や公休日に、一日家から出ないよりも出たほうがある意味で健康的です。
デートなどであれば、普段なら行けない・いかない場所へも出かけられます。これは彼女への小さなサプライズとなるかも知れません、あるいは海などへ、釣りやサーフィンなど趣味を広げることも可能です。
・案外これは知られていないことかも知れませんが、地理に関する知識が確実に広がります。自分で何度か走った道であるなら、知らず知らずの内に土地勘と言うものが備わります。
以上が大きな意味でのメリットの幾つかです、これら以外にも普段なら行かない所でも行く気になり、新しい発見や体験をすることもあるでしょう。
車を持つデメリット
・一番は、生活するうえで最も大事かも知れない、お金がかかると言う事です。 車を持つという事は先ず車を購入しなければなりません、勿論この金額は数万円から上を見たらきりがありません。
・車を所有した場合ですが、車を所有するだけでは何も出来ません、車がある暮らしをするのであれば、その車に関する維持費と言うものが発生したします。
1.車を購入する費用(ローンを組んでの購入なら毎月の支払が発生します)金額は購入する車により、まちまちです。
2.駐車場代、これも場所によりかなり開きがありますが、都市部であれば1万円から5万円が相場でしょう。
3.自動車税、約3万円から11万円、車種により変動します。
4.自動車任意保険、5万円から高ければ12万円くらいはかかるとお考え下さい。
5.ガソリン代(軽油の場合もあり)これも利用する機会によりかなり差が出ますが5千円程度から数万円でしょう。
6.車検は毎月かかるものではありませんが、遅くても、新車なら3年後に中古車なら2年後に約10万円から15万円程度はかかります。
車を所有すると言う事は、以上の様に出費が重なると言う事です。その金額は勿論その人の利用頻度により変動するものですが、都市部での月平均の車の維持費は、ある損保会社のリサーチの結果ですが、主に月に走る距離により変化するものです。
よって平均額ですが
・軽自動車 | 10,200円 |
・コンパクトカー | 11,500円 |
・ミニバン | 14,100円 |
・SUV | 16,300円 |
・セダン | 17,000円 |
・ステーションワゴン | 14,000円 |
・オープン・クーペ | 20,000円 |
が平均額と言われています。これはあくまで維持費として必要な額ですが、実際にはこの金額にはガソリン代・保険料・駐車場代・消耗品・その他諸々の経費は含まれていませんので、走ればそれだけ余分に費用は上がります。
これが、主に車を持つメリットとデメリットとなります。
今では単に移動手段としてみる限り、都市部では車を所有すると言う事はかなりきついと言わざるを得ません。
一人暮らしには車の所有はきつい
結果、都市部のような公共交通機関が発達している所では、一人暮らしには車の所有は金銭的にはかなりきついと言わざるを得ません。しかし地方に目を向けるのであれば、車は生活する事に於いては必需品であり、必ずなければならない地方都市は存在します。
このように、一概に一人暮らしにとって車の所有はきついと言える場合と、車はなければ生活が成り立たないと言える環境があると言えます。
車の存在は、ある者にとっては無くても生活に困らない場合と、またある者にとっては無くては生活が成り立たないと言える、二通りの生活様式があると言えるのでは無いでしょうか。
まとめ
車とは所有する側にとってどのような存在かで、その価値は変わってきます。あるものは嗜好品としての存在である場合と、またある者にとっては生活必需品として存在する場合です。
言わずとも、生活必需品である以上は否応なしに車は不可欠な存在ですし、またある者にとっては、まったく所有する事を必要としない物のようです。
しかし必要か不用かの判断をするのは、あくまでご自身である事は間違いありません。生活に潤いや楽しみを加えることが出来るのも車という事は車好きの、多くの方々の意見でもある事もまた事実です。
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