通勤・通学中にバスを利用される方で、バスが遅れたがために会社や学校、約束に遅れてしまうことは誰にでも起こりうる悩みです。
バスの遅延て予定に遅れてしまったときは、遅延証明書を発行してもらうことができます。
遅延証明書は、会社や学校へやむを得ない遅刻の理由を証明するために役立ちます。今回は、バスの遅延証明書のもらい方と、もらえない場合について解説します。
バスの遅延証明書のもらい方はどんな?
「バス遅延証明書のもらい方はどんな?」と思っていたり、そもそもバス遅延証明書のもらい方をご存じで無い方は、意外と多いのではないでしょうか。
出社や登校、はたまたデートなどのプライベートで「バスが遅れて…」と気まずそうに言い訳したことやそういった場面を目の当たりにしたことがある方もいらっしゃると思います。
遅刻の理由が本当にバスが遅れた場合、遅延証明書は有力な証拠として使えます。では、バスの遅延証明書のもらい方について説明したいと思います。
遅延証明書とは?
そもそも遅延証明書とは、公共交通機関であるバスや電車が何らかの理由で遅れた場合に、各運営会社が発行する証明書です。なお、運休した場合には「運休証明書」も発行されます。
注意すべき点としては、遅延証明書は公共交通機関が各路線や区間で生じた最大の遅延分を証明する書類であり、乗車されたことを証明するものではないということです。
また、公共交通機関による遅延のため被った損害を賠償するものでもございません。代替の交通機関に乗れなかった場合でも同様です。
バスの遅延証明書のもらい方
では、バスが遅れた際の遅延証明書のもらい方はどのようすれば良いのか?
そのような場合、ほとんどのケースでは各バス会社の営業所で発行されます。かなり少ない事例ですが、バスの乗務員さんに申し出れば遅延証明書をもらえる路線もあります。
しかし各バス会社ごとに基準がバラバラで、路線ごとに発行される営業所が違うといったこともあります。営業所で発行される場合は、平日の日中対応であることがほとんどです。
詳細は各バス会社にお問い合わせください。
また、この記事をご覧になられている方は当然ネットを利用できている訳ですが、京成バスさんや国際興業バスさんのようにネット経由で遅延証明書を発行できるところもございます。
この場合、「いつでもできる」と油断しがちで発行を忘れがちになるので気を付けたいところです。ファックスで対応している会社もございます。
また、レアなケースとして「現在は遠く離れた場所にいて簡単に営業所に行けない」、「ネット環境が使えない」など様々な理由で郵送を希望されることもあるでしょう。
そのような場合や「よく分からない」と思った場合は、速やかに各バス会社へ問い合わせる事をおすすめします。
バスの遅延証明書は何分からもらえる?
バスが遅れてしまい、仕事や学校に遅刻して不利益を受けた場合に、やむを得ない理由を示す根拠として遅延証明書は有効ですが、「そもそもバスって時間通りに来ないだろ」のような感じで言い返されることが、ほとんどだと思います。
では。バスの遅延証明書は何分遅れたらもらえるのでしょうか。
早速、見てみましょう!
遅延証明書が発行される基準は各バス会社ごとにバラバラ
バスの遅延証明書は基本的に予定から遅れた場合に発行されます。
しかし、専用の路線を走行し、時刻表通りの運行が前提の鉄道とは違い、他の車両も通行する一般道を走行するバスの場合は事情が違うため、ある程度の遅れは許容の範囲としてみなされる場合がほとんどです。
ですが、バス路線途中や他の幹線道路で起きた事故の影響などで大幅に遅れた場合、遅延証明書が発行される基準は各バス会社ごとにバラバラ。
これは、公共交通の遅延証明書に関する法律などの明確な基準がないためと言えます。
遅延証明書の再発行は?
「遅延証明書の再発行は可能?」と気になっている方も少なくないでしょう。
遅延証明書を何かしらの理由で紛失した場合、同じ手続きで再発行されますが、大体1か月以内が期限であるバス会社が多いです。
これも各バス会社によって基準が違いますので、気が付いた時、速やかに問い合わせるのが賢明な判断でしょう。
バスの遅延証明書がもらえない場合もあるの?
バスの到着予定時刻は、道路の込み具合によって違ってきますが、大抵の場合、始発から離れたバス停ほど遅れてやってきます。
バスの遅延証明書は、遅刻の証拠として役立ちますが、遅延証明書がもらえない場合もあります。
では、遅延証明書が発行されないケースは、どのようなものがあるのか、そしてもらえなかった時の対処法はあるのか考えてみたいと思います。
遅延証明書がもらえない場合
路線バスが多少遅れてやってくるものであることは暗黙の了解とされている方がほとんどで、多少の遅れなら発行を希望されない場合が多いでしょう。
しかし、予期せぬ事故などのトラブルで大幅に遅れた場合、遅延証明書を必要とされる方もいます。
この基準についても各バス会社によってバラバラではありますが、様々なネットの声ではおおむね20分以内では発行されないことが多い、というよりその程度では乗客側が遅延証明書を求めないことがほとんどです。
しかし、仕事上の重要なアポイントメントや学生さんでしたら試験にバスの遅延で遅刻した場合にはその場で遅延証明書を求めたくなるでしょう。
ですが、ほとんどの場合バスの降車時に遅延証明書をもらえないことがほとんどです。
では、そういった場合にはどうすれば良いかも見てみましょう!
遅延証明書がもらえなかった、もらえない時の対処法
遅延証明書うんぬんより、まずは、遅れそうになったと気づいた段階で、相手方に遅れる旨を伝えることが大切です。
遅延証明書が発行されない、もらえない時もあります。
そのような場合について、考えられる対処法としては――
対処法①:乗車したバス路線が大幅に遅れてしまう事故があった場合には、その件に関するニュース記事やSNSなどのネットの報告が上がっていることがあります。
それらを複数用意し、勤務先や学校、待たせてしまった方に見せる方法のも一つの手段です。
対処法②:通常より明らかに酷い渋滞が原因だった場合、渋滞情報のサイトや、その路線のバス会社、管轄している警察などの公共機関のサイトにも、その情報が載っている場合がございます。
その場合は、スマホで画面のスクリーンショットを撮るのも効果的です。
対処法③:できるのであれば、その路線を利用して、同じように遅れた人に証言していただければ、相手方に仕方がないと納得してもらえやすくなるでしょう。
遅延証明書が発行されない場合は、遅れた原因のあらゆる「情報」を集めることが対処法であると言えます。
まとめ
バスの遅延で予定に遅れてしまったときは、遅延証明書を発行してもらうことで、会社や学校への遅刻の根拠として示すことができます。
しかし公共交通の遅延証明書に関する法律などの明確な基準がないため、発行基準は会社ごとに異なり、おおむね20分以内の遅れでは発行されないこともしばしば。
遅延証明書は、営業所、インターネット、ファックスなどで発行してもらえます。極めて少ないですが、降車時に乗務員さんに申し出ればもらえる事もあります。
何かしらの事情で遅延証明書がもらえない場合は、遅れの原因となった事故等のニュース記事や渋滞情報、他の乗客の証言などを示すことで遅刻の理由を説明する必要も。
なので、遅れる可能性がわかった段階で相手に連絡し、あらゆる遅延情報を集めておくことをおすすめします。
バスに乗車される際は余裕を持った行動を心掛けることが良いのですが、万が一バスの遅延で遅延証明書が必要になった時、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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